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「供給する不動産会社からすれば、建物完成までに完売が収支上の目標です。ところが市況が悪く、完成在庫を多く抱えてしまっているのが現状。価格面などで譲歩してでも早く売り切り、次の事業へと進みたいのが本音で、買い手にとっては有利な状況といえるでしょう。もちろん、想像が難しい眺望や日当たり、間口サイズや天井高のちょっとした違いなど、すべてを感覚的に確かめられる利点もあります」
「市況が悪くなったのは、去年の春から夏にかけて。完成までに時間を要するタワーマンションや大規模マンションの場合、その1?2年前に土地を仕入れて計画された物件も。当然、景気が落ち込む前ですから、良い土地にハイグレードなものを建てるという発想もありました。多少高くても売れた時代が終わった今、そんな物件を含めて価格を下げて出さざるを得ず、買う側からするとお得感があるでしょう」
「住宅ローン減税は年末借入残高の1%まで。一般住宅で1年あたり最大50万円の減税を受けられるのは、少なくとも5,000万円以上の借り入れがある方です。つまり高額物件を購入し、借り入れが多い方ほど、大きな追い風となるでしょう。加えて、5,000万円を超えるマンションとなると、この不況下では簡単に売れません。一概にはいえないものの、高額物件ほど実売価格の割引率が大きい可能性も考えられます」
「再販のアウトレットの場合、まずは元の分譲主がどこかを把握すること。大手ならある程度安心であるのに対し、すでに破綻してしまっている会社だと、何かあっても責任の追及はできません。また、新築扱いか中古扱いかにより保証内容が変わるので、事前に必ず確認を。そして目先の数字だけに惑わされず、現在の相場と比べてどうなのか、周辺の物件も調査して検討することが欠かせません。」
長谷川さんいわく、現在の不動産市況は「生き残りをかけた、体力勝負の戦国時代」。各社がしのぎを削る現在は、視点を変えると買い手が優位に立てる状況というわけだ。当然のことながら営業マンの意気込みだけでは売れないため、完成済みの物件を中心に価格交渉などの余地も生まれる。「いわば“超”買い手市場。ただし、値引きを電話で問い合わせてもダメ。実際にモデルルームに足を運び、欲しいという意思を示すことで出てくる話です」と長谷川さん。積極的に行動すれば、新築マンションをお得に手に入れるチャンスは多い。
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